自律神経的経営・・・これは私(所長)の造語であります。トップダウンによらず、現場でのQCやカイゼンによる会社経営を指します。まるで大脳による指令がなくても身体をコントロールしている自律神経のようではありませんか。経営のアメリカンスタンダードがトップダウン経営だとすれば、日本型スタンダードはこの自律神経的経営ではないかと思います。
今トップダウン型経営が叫ばれていますが、世界に冠たるトヨタやソニーが強烈なトップダウン型経営をしてきたのかといえば、決してそんなわけではなく、彼らを見る限り世界最強の経営はトップダウン経営と自律神経的経営のハイブリッド(混血)ではないかと思います。適度にトップダウン、適度に自律神経系というわけであります。
大量消費・大量販売の時代と異なり、お客様の要求が多岐にわたっている現代では、瞬間々々の判断ができる「優秀な自律神経」がいくつも必要です。かつそのひとつひとつの神経がバラバラに動いているように見えても、視野の広いトップダウンの戦略によって、実は一つの方向を向いているというのが最高の組織ではないかと思います。
では、優秀な自律神経を作るにはどうしたらよいのでしょうか。
・・それは部下への責任と権限の委譲により鍛えていくしかありません。
ではどのように責任と権限を委譲していけばよいのでしょうか。
・・それにはマニュアルがありません。部下によってやり方を変えなければいけないからですそのため、こここそが上司の手腕が問われる部分なのです。今それについての本が結構出ています。「コーチング」というキーワードで探してみてください。興味のある方は一冊どうぞ。
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