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中小企業庁より2002年版中小企業白書が発行されました。
今年のキーワードの一つは「経営革新」。 興味深いデータがいくつかありましたので、ご紹介しましょう。
1.どのくらいの中小企業が経営革新に取り組んでいる?
中小企業の約60%が経営革新に取り組んでいます。ただし、その割合は規模が大きくなるほど大きくなり、20人未満の企業では、42.6%、300人以上の企業では82%となっています。
ここで零細企業が乗り遅れることは致命傷になりかねないのに、それに取り組まないのは手法に対する知識がないからでしょうか?。あなたの会社はどうですか?
2.ではその手法は?
経営革新のメニューは、「新商品開発」25%超、「新しい販売・顧客管理・社内管理等の手法の導入」15%超「製造工程改革」10%超、「社内体制における新体制の導入」10%超、など多岐にわたり、それぞれの企業で苦しみながら取り組んでいるようです。
3.で、その効果は??
経営革新に取り組んだ企業とそうでない企業の成長率に明確な差が表れています。
たとえば、20人未満の企業の平均成長率は ▲2.4%、一方経営革新に取り組んだ企業の平均成長率は 1.2% と歴然と差が出ています。
経営革新は言ってみれば、健康のためのジョギングみたいなもので人によっては毒にも薬にもなると言えましょう。
しかし、最近そんなことを言っていられなくなり、とにかく始めてみようで、経営革新を始めた企業がほとんどではないでしょうか。
その割にはいい結果が出たのではとオモイマス。企業も人間と同じで、年齢を重ねると、成長力は鈍化します。経営革新は若返りの薬といえます。
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