儲かっている企業には好循環があり、ダメな企業には悪循環が存在します。
それは、何となく皮膚感覚でわかると思います。
でも、ポジティブ・フィードバックを生むにはどうしたらよいのでしょうか。
コンサルティングの意見や経験則を総合すると、以下のようなことが言えるかと思います。
1.勝利の方程式
勝つための戦略、勝つためのストーリー、自社の強みが明確になっている。
2.シンプル
儲かっている企業の「勝利の方程式」は、これでいいのかと思うほど、単純なケースが多い。
3.全員知っている
シンプルさも手伝って、全員が方程式を知っている。したがって組織に迷いがない。
でも、危機感は人一倍強い。儲かっている企業の社員ほど、明日当社は倒産しても不思議はないと考えている。
4.循環のスピードが速い
方程式は、創る→作る→売る→お客様→創る→作る→売る→お客様
というパターンが多い。
この循環をいかに早く回すかで勝負は決まる。
「お客様」の要望をいち早く取り入れ、独自の技術を生かし新たな付加価値を「創る」 コスト、納期、品質をすぐに高レベルまで持ち上げて「作る」、競合よりも早く、製品の旬の時期、競争力のある時期に「売る」。
儲かっている企業はこの循環が実に早い。
したがって、これではダメだと思うと、朝令暮改を臆面もなくやる。
5.方程式間のパイプが太い。
創る→作る→売る→お客様の →の部分が実に太い。
そのため、お客様の声が、「創る」「作る」部門にストレートに届く、 製造コスト、当社の技術、ウリを意識した営業で「売る」。
「創る」が弱いと企業に未来はなく、「作る」が弱いと価額などの競争に勝つのが 難しく、「売る」が弱ければせっかくの製品が世に出ない。
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