領収書
執筆者:税理士 飯沼新吾 この資料全部お読みいただいて約55秒です。
 
白紙の領収書

白紙の領収書を出されると何となく得をしたような気になってつい受け取ってしまうものですが・・・・・

「白紙の領収書は領収書ではない」と心得るべきです。

なぜならば、事実のとおり後から記載した領収書であっても、それはなんの証拠にもならないからです。
調査官は、筆跡が社長や奥様の領収書が散見されると、事実はどうであれ猛烈に悪い想像をしてしまいます。

まして、領収書を発行するお店側は、事実と異なる金額を記入され、グルグル回って税務署から売り上げ計上洩れを指摘されてもなんの抗弁もできません。決して、気軽に白紙でお渡しできる書類ではありません。


レシートが発行される店で手書きになおした領収書

正式な書類といえばレシートでなく「領収書」というのは少し昔風の考え方。昔のレシートといえば、買ったところも分からない、何を買ったかも分からないタダの数字の羅列だったから、通用しなかったワケ。
今のレシートは店名、品名がしっかり記載されており、領収書より丁寧。

だからレシートが発行される店なのに、レシートに変えて金額だけの手書きの領収書を保存してある場合・・・

「購入した明細を見られたくない理由があるからワザワザ手書きに直した」というのが調査官の見方。

特に、コンビニやホームセンターの手書きに直した領収書は、社長の個人的な支出ではないか、などと疑われます。
領収書よりレシートの方がベターというのが新常識。


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