雇用保険三事業には、雇用安定事業、能力開発事業、雇用福祉事業がありますが、これらに導入されている各種の助成金が59種類もあります。
事業所の皆さんの身近なものとしては、65歳継続雇用における助成金、55歳以上の方など就職困難者をハローワークの紹介で採用した場合、支払った賃金の一部が支給される等の助成金等がありますが、その他利用が多いものとして次の二つがあります。
1.新規・成長分野雇用創出特別奨励金
新規成長分野に該当する会社等が前の会社を非自発的(リストラ等)で退職した方や職業訓練校修了者等をハローワークの紹介で採用した場合に70万円が支給されます。新規成長分野と聞いてIT関連を想像してしまいますが、15業種が指定されており、大部分の業種が何らかの形で該当することがあります。
2.創業・異業種進出人材確保関連の助成金(4種類)
異業種進出のため人を採用したとき、その方に支払った賃金の3分の1が1年間支給される他、従業員の教育訓練の費用の4分の3、雇用管理助成金(コンサルタント費用等の2分の1)等が助成されます。
異業種進出と云っても和食堂が洋食堂に変わっただけでも該当になる場合がありますのでお見逃しのないように。
※平成13年4月から雇用保険の失業給付日数が離職理由によって最高で150日も差が生じます。離職理由を巡って争いが起こることも予想されます。事業主の皆さん今のうちから心構えが肝心です。
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