形式主義
執筆者:司法書士 山 本 雅 この資料全部お読みいただいて約30秒です。

行政改革のお題目の下、統廃合を推進する官庁がある。

  いわく「少人数の小規模な出張所では質の高いサービスを提供できないから・・・」だそうだ。統合により充実して存続するところは良いとして、無くなってしまう地域からすれば、質の高低なんて関係なくなってしまう。  

 いわく「廃止されるところから代替となる施設まで30分を超えることがないようにする」そうだ。無くなってしまう地域にも配慮はしているというわけか。では、その時間はどうやって調査したのか。

 「職員が自動車で測定した」

やるべきことはやっている、というわけか。

 ただし、「測定時間は朝7時30分ころ・夕方6時20分ころ・土曜日の午後2時10分ころ」

 おいおい、人を馬鹿にするのもいい加減にしろよ。当地のような地方都市では、渋滞の発生する前、収まった後の時間帯ではないのか。そんな時間に、いつも仕事しているとでもいうのか。

 官庁というのは、こんなデータで「良し」とされるのだろうか。有料道路の利用見込みと開通後の実績で大差がでて大赤字になる、というのも、こんな仕掛けなのだろうか。

  おそるべし、形式主義。

(なお、本文は統廃合についての説明会の出席報告を読んで書きました。伝聞による誤解等ありましたら、反論をお寄せください。)  



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