司法書士からご挨拶
執筆者:司法書士 山本 雅 この資料全部お読みいただいて約25秒です。
 
 司法書士という資格は、裁判所生まれですが、当事者の代理人として法務局を相手に育ってきました。現在の仕事の多くは登記に関するものです。一般に親しみ深いとはいえず、堅くて古くさい業種だと思われていることでしょう。それでも、それなりに自分たちの職業領域を生きてきています。
 ところで、昨今の「世界標準+情報技術革新」の大波は、そんな我々をも飲み込みつつあります。将来の司法制度や日本社会の中で、司法書士はどのような形で残っていくのでしょうか。あるいは、前世紀の職業として消え去ってしまうのかもしれません。
 こうした状況の中、登記だけの専門家にとどまらず、法律職として人々に必要とされる資格に生まれ変わろう、という動きもあります。それは、現在進められている司法制度改革の中、法律家として一翼を担う地位の獲得を目指し、そのために、それにふさわしい能力を身につけようという動きです。
 このコーナーでは、そういった司法書士制度再生を目指すような最新情報から身近な知識まで、いろいろな情報を提供できれば、と考えています。もっとも、あまり大上段に構えていては長続きしません。「お気楽に」を前提にやっていく予定ですので、どうか「お気楽に」覗きに寄って下さい。