フランチャイズビジネス | |
執筆者:公認会計士 筒井 俊文 | この資料全部お読みいただいて約32秒です。 |
1980年代後半から、フランチャイズビジネスが日本の経済活動の中でかなりの成長率であったが、そもそもフランチャイズビジネスというのは南北戦争後の米国で始まったといわれています。そして、第一次・第二次大戦で戦争が終わるたびにFCビジネスが発展していったようです。退役軍人の生活を守るために、官民一体となって作り上げた独立開業の仕組というわけです。マニュアルとシステムの中で生きてきた軍人に本部の指令どおりに働くという仕組は打ってつけだったのでしょう。 日本でコンビニが普及したのは終戦から40年を経た80年代以降ですが、近年、コンビニに代表されるようにドミナント戦略(特定地域に集中出店する)をとる本部は、個々のオーナーの利益を無視して全体としてシェアを確保できればよいと考える戦略のために、オーナーと本部の間で損害賠償裁判が増加しています。 こうしたコンビニの多店舗出店の弊害に対し近年、エリアエントリー権を購入し、その地域の販権を手に入れるフランチャイズが増加しています(飲食店を中心として)。 しかしこの場合も、エリアエントリーをしてもなかなかその地域に適当な物件が見つからずいつまでも出店ができずにいるケースが多いようです。 フランチャイズはどのように利用するか良く考えて、あくまで自分が経営者であることを充分認識した上で利用すべきシステムであり、依存しすぎることは危険である。 |